同じ軌道には一瞬も戻れない

「自転しながら公転する」山本文緒 新潮社

久しぶりに読む普通の小説。

アパレルショップで働く「都」の視点で主に話が進んでいく。

時折、母、娘の視点からも語られる。

隣の芝は青く見える

だが、それぞれ他人からは見えないところ、見せないところもある。

幸せだけでなく、色々なものをひっくるめて、覚悟を持って生きていかないと

前には進めない。

自分の歩みたい道を歩いていくなら、いいことも悪いことも覚悟を持って受け止めていかないといけないと感じた作品。

変わらないのは楽だが、不満があるなら、一歩を踏み出してみよう。

相手とも向き合ってみよう。