心に残ったところ
忘恩に悩むかわりに，むしろ忘恩を予期せよ。
キリストは，１日に10人を治療したが，感謝したのはそのうちの1人だけだったという。
キリスト以上に感謝されることを期待するのは無理ではないか？
幸福を見つけるための唯一の方法は，感謝を期待せずに，与える喜びのために与えることである。
感謝は養われらた特性である。子供に感謝の念を抱かせるには，これを教え込まなくてはならない。
ついつい，人からの感謝を期待してしまい，「お礼の言葉がない」「感謝されている様子がない」などと自分のしたことへの見返りを求めてしまいがちである。しかし，それでは，恨みつらみがつのり，よくない状態になってしまう。
人は，恩を忘れるものだ。そう思っておく方が良い。そうすれば，恩を返してくれたことが，より新鮮に，好意を持って受け取れるだろう。
だから，恩を忘れずに報いることは，相手にとっても，よい印象を与えるだろう。
親切は，与える喜び。何かしてあげることが，喜びだ。逆に，何でもされてしまっては，自信がなくなる。
批評を気にしないようにする法
不当な批評は，しばしば擬装せる賛辞である。それは，しばしば，他人が嫉妬，羨望を起こしたことを意味している。
読む時期によって，心に留まるところは，異なるだろう。
また読み返したい本である。
