実践しながら調べる 勉強のための勉強はしない 集中しなきゃいけない仕事なんかするな

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」中島聡 文響社

 

著者の中島聡さんは、マイクロソフトWindows95を設計した人だ。

当たり前のように使っている「右クリック」「ダブルクリック」「ドロップ&ドラック」を現在の形にしたのも、この人だというから驚きだ。

ビル・ゲイツは、締め切りまでに仕事を終わらせることを重視している。

花を用意してほしいと言われたら、当日までに花を用意することが仕事だ。

雪のせいで配達が遅れることなど関係ない。

電話することなら誰にでもできる。

花を用意することが仕事なのだ。

待ち合わせで言うと、10時前に着く電車に乗ることではなく、10時に待ち合わせ場所にいることだ。

つい、何か不測の事態が起こると、「これなら仕方がないか」と甘えてしまう。

しかし、それではいけないと考えを改めさせられた。

時間には余裕を持って、様々なリスクを想定しておくべきなのだ。

ギリギリではいけない。

 

締め切りは、絶対に守るものと考える。

ラストスパート思考が諸悪の根源だ。

ロケットスタートが大切である。

ロケットスタートとは、期限の2割でほぼ完成まで持っていくこと。

だから、例えば10日間の締め切りならば、

初めの2日間で、8割終わってなければ、期限の延長を申し出るべきだ。

ギリギリに言うよりも初めに行ったほうがよい。

相手も段取りがつけやすい。

初めの2日間は、物凄い頑張る。

とにかく頑張る。

一点集中!メールとかも返さなくっていいか!って言うくらい。

それで、残りの期間は流し。

細かなバグを直したり、整えたりして完成を目指す。

流しが大事。2日間で、ほぼ終わったからといって、「終わりました!」

と申し出ると、上司は喜ぶが、同じような時間で仕事ができると思い、どんどん仕事がくる。

すごく頑張ったから終わったのだ。同じように頑張り続けるのは無理だ。

また、長期の仕事は、分解して、切り分けてこなしていく。

朝に集中するのが良い。

 

時間の使い方について、「なるほど!」と思ったことは、「なんとなく」で勉強しても長続きしないし、途中で挫折するということだ。

確かに、なんか必要そう…。と思って、英語やプログラミングをやってみたいな、とは思うもの、実際に普段使うわけではないし、少し始めてはやめを繰り返し、一向に身に付かない。

何かきっかけがあるまでは勉強しても成果は上げられない。

勉強のための勉強は身に付かない。

何か明確な目標が決まって初めて調べてみる。

必要だから調べるのだ。

そして実際にやってみる。

わからないところが出てくる。調べる。

やりながら覚えると言うことだ。

例えば、英語ならば、外国人のあの子と話したいから、必要なフレーズを調べて覚えて話す。

英語は、コミュニケーションのツールの一つだ。

英語を話したいから、あの子と話すのではないのだ。

あの子ともっと話したいから英語を調べるのだ。

 

そして、一番大切なのは、時間術で作り出した時間で、「好きなことに向き合い続けること」。

やりたくて仕方がない、熱中できることをする。

それがやりたいことだから、やり続けることができるのだ。

お金のために…。と言っていては、あんまり儲けがないなとか、様々な理由で続けることができないし、苦痛だ。幸せじゃない。

なかなかそんな夢中になれることって思いつかないが、だからこそ時間術で作った時間で、色々とやりたいことはとにかくやってみようと思う。

あとは、今の仕事の中でも、ここは好きとか、ここは面白いと思うところと意識していけば、その部分を極めていくのもいいかもしれない。

 

とにかく、まずは、スタートダッシュで終わらせる。後回しにしない。

締め切りは守る。余裕を持った仕事を目指そう。

必要な時までは勉強しない。やりながら身につける。確かにその方が早い!

あと、面白い、好きを見つける。漠然とではなく、ここっ!ってところを見つけたいですね。

新しい世界が広がっていきますように。